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原田大助さん詩集「土の中には見えないけれどいつもいっぱい種がある」 [詩人・読書]

「”ある”ものはみんな大切なんや」

この詩集の冒頭を飾るコトバ。
このコトバだけで1日ポカポカした気分でした。
「”ある”もの」、それを人間に置き換えて少し難しい言葉を使えば「基本的人権」という「用語」に行きつくように思えるのだけれど人間の権利ひとつを証明するのに六法全書どころか判例全集まで引っ張り出さねばならぬ。
法律用語って難しいんです。
じゃ、法文を読み込んで援用だの準用だの占有とはなんぞやなんて特殊な用語やら法文用語の単語の定義(例えば法人と個人は同格だなど)を理解してですね、「”ある”もの」の尊さが分かったのかと問われればボクに限っては「否」と答えるしかありません(おバカさん)。

言葉、単語とは簡潔に共通認識を持つためにとっても有用だと思うのです。
しかしながら、同時に言葉、単語とは先入観、偏見をも刷り込んでしまうのではないかと。
別にそれらが全て悪いとはさらさら思わないのですが、ふと立ち止まり「おや、待てよ」という瞬間が個々人にあってもいいのではないかと思うのです。

「”ある”もの」の尊さを「ふと立ち止まって」分かるオッサンでありたいと思うのですよ。
少なくとも人知れず考えるオッサンでありたい。
(じゃなきゃただのカッコ悪いイタマシイ中年ではありませぬか・・・涙)
いつの日か「”ある”」という事こそ大事なんだ、世界がそうなったら素晴らしいだろうな。
(ボクは「"あった"」こともまた大切だと思いますが簡明に表現する術を知りません。)

原田さんの「”ある”ものはみんな大切なんや」
というコトバは「イマココニイルヨ」とも置き換えられるようにも思えます。

「”ある”」事の尊さに目を向け始めた中年のボヤキ交じりの雑文でありました。


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