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矮小化した世界 [詩人・読書]

 

 

心の理想の桃源郷(※)を捨て、
内的・外的体験をとおして自らを不安にさらすことなしに、
かつまた外的世界への道を閉ざし、
ひたすら自らの矮小化した世界にのみ安住することを望むとすれば、
それは自己の内的世界を貧しくすること、
自己を自己のうちに封印すること、
自己を一元化することであり、
ひいては世界の全体を一次元化し、
あの月面のクレーターのように冷えた世界にすることであろう。

心の理想の桃源郷(※)を捨てたとき、
われわれは冷え切った形骸化した人間として、
不毛のクレーターをひとり耕すことになる。

木戸三良著「文化のパラドックス」序章 P8より 

※「心の理想の桃源郷」・・・原著では「エロース」、古代ギリシャ語「愛の神」の意。ここでは「心の桃源郷」という意味が近いでしょうか・・・。ご指摘ください。

最近心の理想郷を見失っているようです。
短慮に心を惑わす日々です。
どうも年度末にかけて私の心中は穏やかではありませんでした。
うう・・・・、珍しく落ち込んでます・・・。


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